どうしてこんなに悲しいのか

 正直、嵐のみなさんが取材に応えたときからなんとなく覚悟はしていた。だけど、いざこの時が来てみるとこんなに寂しくて悲しいものなのかというぐらい、まだ悲しさが抜けない。

 冷静になってみると、なんでこんな声を上げて泣いちゃうぐらい悲しんでるんだろうな?自分が大好きなグループを作った人とはいえ、なんかもっと…このニュースを知ったら、「そうなのね…ありがとうございました…ご冥福をお祈りします」ぐらい静かに悼むことができるもんだと思ってたんだよなあ。

 正直昼間も思い出してはつらくなってたんだけど、「何かあった?」って聞かれて「ジャニーさんが亡くなったのが悲しくて…」とか答えてもヤベー奴だと思われるだけだろうと思って必死でこらえてたので、今の気持ちをここに吐き出します。

 

 なんだろう…自分が悲しいのもそうなんだけど、私が大好きな人たちは今、私なんかよりずっとずっと悲しくて寂しい思いをしてるのかもしれないと思うと、そのことが耐えられないぐらい悲しい、というのが大きい。

 そりゃああの人たちも生身の人間なんだから、私たちの知らないところでたくさん傷ついたり嫌な思いをしたりすることがあるだろうし、悲しみの乗り越え方なんて私よりずっと多く知ってると思うんだけど、それでもやっぱり悲しいことは悲しいことだと、思いたい…けさの太一くんを見て、ますますそう感じて泣けてきてしまった。

 まあ、たった数年ジャニーズを追いかけてるだけの私には本人たちの気持ちなんて分からない。いや、分からないというか、30年以上・30年近くこの事務所にいてジャニーさんにお世話になって、アイドルとして歩んできた人生はこの人なしにはありえなかったという関係性とかその人への気持ちなんて、私なんかには計り知れないのだ…昨夜の発表に書かれていた病室での日々だとか太一くんのコメントとかをみると、タレントの方々の気持ちはたぶん私が思うよりずっと大きくて、だからこそ悲しくなってしまうなあ。

 

 そう、その昨夜発表された文章も、なんというか、タレントさん達とジャニーさんの間にこんなに素敵な関係が確かにあったんだなって思わされて…だめだ〜〜読み返したら泣いちゃう…お互いへの強い想いが伝わってきてさ…本当に悲しいお知らせなんだけど、いい文だ…

 この文章はもちろんジャニーさんが書いたものじゃなく、事務所の誰かが書いたものなんだけど、こうやってタレントを「子供達」と呼んで本当の子供、家族のように扱ってくれる事務所は、間違いなくジャニーさんが作り上げたものなんだなあ…と思うとまた泣きそうになってしまう…

 ジャニーズに限らず、自分の好きなものがその作り手から思いを込めて作られてきたのだと実感できるのって、すごくすごく幸せだなあって思う。作ってくれた人からとても大切にされている、そういう人たちを好きになれて本当に幸せだ。

 

 そしてなんというかもう、日本の芸能史における色んな功罪を抜きにして、タレントの人たちが色んなところで嬉しそうに・楽しそうにエピソードを語ったりモノマネしたりしてる、みんなが慕うおじいちゃんが亡くなったことが私は悲しい、というのが一番なのかもしれない。

 ちょうど昨日発売されたテレガパーソンで、井ノ原くんがTTT (TWENIETH TRIANGLE TOUR) というプロジェクト?名をジャニーさんに付けてもらったときのエピソードを語っていたけど、そこで面倒くさがって命名をはぐらかすジャニーさんとなんとか名前を付けてもらおうとする井ノ原さんのやりとりが微笑ましくて、今読み返すと切なくて、泣いてしまうな…

 時間が経ってジャニーさんのエピソードを笑って話せるようになったら、またジャニーさんとの思い出話を表でたくさん話してほしいなあと思う。本当に面白くてすてきな話ばかりだし、何よりそれを話すときのタレントの人たちは楽しそうですごくいい顔をしているので…

 

 

 人生の岐路に立ったとき、いつもV6の音楽に背中を押されて頑張ってこられたし、V6を好きになって新しく知ったことや興味を持つようになったことは数えきれないくらい多くある。もしジャニーズがなければ、たぶん私の人生は全く違うものになっていたと思う。

 私を幸せにしてくれる存在を作り出してくれた人に、感謝しかありません。ご冥福をお祈りします。

 

 

 

 長野さんが水曜MCを務めている「よじごじDays」の録画を帰宅してすぐ再生してみると、長野さんはこの話題に触れることなく、いつもと変わらない笑顔で進行をやりきっていた。舞台ではなくTVショーではあるけれど、これもジャニーズの、ジャニーさんが伝え続けてきた精神である"Show must go on"の表れなのかもな、とも思う。

 長野さんがいつも通りの姿を見せてくれたことに結構救われたし、気持ちを吐き出したことでだいぶ心が軽くなった。悲しくて仕方がないのは事実だけど、ジャニーさんが作ってくれたものをこれからも好きで居続けて、応援し続けるのが一ファンにできる唯一の弔いだと思うので、私は明日からまた楽しくV6を応援していきます!!メソメソするのは終わりだ!!!