悲しくてもいいのかな

 永遠なんてものはありえないと分かっているのに、もしかしたら本当にそれがあるのかもしれないと錯覚させてくれる人たちだった、いや、そういう人たちだなあというのが、今の気持ちです。

 自分の気持ちに整理をつけるためにここから先の文章を書きます。





 あったかいもの食べてお風呂入って寝て起きて、一日経ったらちょっとは落ち着くかなあと思ってたけど全然落ち着いてないな!ワハハ!
 昨日動画を見てから、冷静な気持ちとエゴまみれの気持ちが1時間おきに交互にやってくるという感じがずっと続いてて、我ながらこんなに情緒不安定になれるもんなんだなって驚いてます。


 最初に6人の話を聞きたいと思ってまず動画を見たんですけど、その間なぜかすごく冷静な気持ちで。事前に飛ばし記事も何も出なかったし、こうやって真っ先に6人揃った姿を見せてくれて、しかも会員限定ページで、動画の中の6人も本当にいつもの宣伝やニューイヤー動画みたいなテンションで、なんか…客観的に見たら(こんな言い方したら変だけど)すごく良い解散報告で、ちゃんと6人が6人自身の意思で考えた上での決断なんだって、そしてきっと6人もスタッフさんもファンのことをものすごく考えてくれたんだろうなっていうのが伝わる報告で、そういう人たちを好きになった私は確かに幸せ者なんだろうなって、すごく実感したんですよ。涙はそりゃもうボロボロ出てたんですけど、幽体離脱した自分がどこか冷静にそれを見てる、みたいな変な感覚でした。V6に一番望むのは「一人一人が生きたいように生きていてほしい」ということなので、それはたぶん本当に叶ってるんだろうな、それなら……って物分かりのいいことを思ったりもしました。というか今も思ってます。


 でもそれと同時に
「やだ!!!!!!!!!!」
って思ってる自分もいるんですよね〜〜〜。やだっていうか悲しいとか寂しいみたいな言葉が近いな。そりゃ寂しいよ、「そうなんだ」の一言で終われるわけないじゃん……
 動画を見た後V6の曲聴きたいなって思ってiTunes開いたら6人のジャケ写がずらっと並んでて、そこでなんか堰が切れたようになってしまって……あと8ヶ月したらもうここに新しいアートワークが増える事はないんですよね。6人のダンスもユニゾンもハモも、新しく見る事はできないんだな。なんか、思い出とかそういうのじゃなくてシンプルに、willあたりから始まった流れがOMG、Wait for You、Can't Get Enough、Right Now、All For You、PINEAPPLEときて、次はどんな曲を聞かせてくれるんだろうみたいなワクワク感が長い間ずっとあって、それがもう今年で終わるんだなって寂しさがありますね。これは多分私がV6を一番に推してなくても思っただろうな。
 そういう寂しさを抜きにしても、普通に担当のグループが解散するのは悲しくて寂しいですね……。もし、もしV6が終わるなら、最後にこれを流してほしいなってずっと思ってる曲があって、でもそんな日が来ないでほしいって思ってたんですけど、やっぱり終わりが来ないなんてことはないんですよね。

 正直、昨日が来ることを全然予感してなかったんですよ私は。そりゃあ今思えばトニフィフコンのあれそれはあ〜そういうことだったんかな……ってなるような重さがあったなって思えるんですけど、まあそんなの後出しジャンケンですよね〜〜……。これからもV6がどこかにいる毎日が続いていくのかなって思ってたから、ぼんやりこうなのかなって想像してた未来がもう訪れることはないんだって、そういう未来の喪失が悲しいんだろうな、今の私は。
 でもそう考えると変な話ですよね、今のV6は一つも貶められていないのに、「今」のV6にダメになったところなんて一つもないのにこんなに悲しいんだから。まあそうだから悲しいのかもしれない。そう、一昨日までのV6に新鮮みを感じなくなったところなんて一つもなかったから、終わるかもなんて(期日を伴った具体的なものとしては)考えてなかったし、だからこそ悲しいんだなあ。
 そう考えてると、今自分が悲しいことは多分正しい、というか、それでいいんだよな、とも思えてきました。トニフィフコンを見た時に公開はしなかったんですけど感想を書いてて、その一部が

 こんなに楽しくていいのかな、後でツケ(何の?)が来るんじゃないのって思うぐらい幸せ
 でもきっとこの先どれだけ辛い気持ちになることがあったとしても、好きになったことを後悔しない覚悟を持てるぐらい誠実な楽しさをくれる人たちで、だからこの幸せを変にひねくれずに受け取りたいなと思うよ

予言か?みたいな内容なんですけれども……こういう類のことはトニフィフコン以前からずっと考えてたことです。これを書いたことを思い出して、今こんなに悲しいのは、過去の私がV6からもらった幸せをひねくれずに受け取ってきたからなのかもな、と思ったんです。もし過去の自分が「V6はいつかなくなるかもしれないから好きな気持ちは抑えておこう」みたいな斜に構えた受け取り方をしていたら、今こんなに悲しくなかったかもしれない。だけど、多分6人からもらえる楽しさや幸せは今よりずっとずっと少なかったと思うし、私はそんなの嫌だと思って今までV6を見てきたから……だからなんというか、このものすごい悲しさは、私が斜に構えず捻くれずにまっすぐにV6を好きでいられた証拠なんだと思って、悲しさごと受け止めたいなという気持ちでいます。
 一応書いておくと別に悲しさが愛を測る指標だとか言いたいわけじゃなくて!あくまで私の中の話として、6人の決断を応援したい気持ちと同時にどうしようもない悲しさがあって、でもそれは悲しさとして抱えていていい気持ちなんでないかなと今は思ってるという話です。


 まあそんな感じで、生きたいように生きてくれっていう望みと、それはそれとして悲しいっていうエゴが今のところはごちゃ混ぜになってるという状態です。ただまあ今文章を書いて、悲しいというエゴが存在しててもいいんだろうなという気持ちにはなれたので、だいぶ楽にはなりました。
 この悲しさは悲しさとしてちゃんと持っていたいですね。悲しさを呪いに転換してしまったら、この先絶対V6にまっすぐ向き合えなくなるだろうなと思うので……好きだから、まっすぐな気持ちで、自分が理想とする向き合い方で応援していたいので、そこは必ず守るつもりでいます。

 最終的にはエゴより望みを優先する自分でありたいというのは変わらず思ってて、でもエゴを無視し続けるとどこかで歪みが生まれますから。自分の中の悲しさは無視せず、何かを呪うことはせず過ごしていれば、きっとどこかでエゴより望みの方が大きくなってくれるでしょう、といった感じの結論に至りました。今できる気持ちの整理はやりきったからあとは時間が何とかしてくれよな!みたいな感じです!今整理を終わらせるのは無理だった!
 まあ時間が何とかしてくれることは思ったより大きいよな、とは私が最近いろいろと感じることなので、あんまり自分で自分を心配はしてません。多分未来で本当に何とかなると思うし、今までV6に(自分の中で)まっすぐ向き合ってこられた私なら大丈夫でしょう、という気持ちで過ごしていこうと思います。


 ジャニウェブ見たら2人とも(昨日更新の三宅さんも)ファンに寄り添ってくれてて、「ここにいる」ということを彼らの言葉で伝えてくれてて、やっぱりいい人たちを好きになったな……とまた泣きそうになってます。というか泣いてます。今はちょっとだけ、その言葉に甘えさせてもらおう……素敵な人たちだ……





 6人の動画を見て、空中分解なんかでは絶対にないんだなってことはちゃんと、本当にちゃんと伝わりました。これからV6という船が最後の航海に出るんだなという気持ちでいるので、その最後を11月1日まで、ちゃんと見届けようと思います。