V6がいない1ヶ月

 

 大好きなアイドルグループが最高に美しく幕を閉じて1ヶ月。私は心にぽっかり穴が空いたような気持ちで日々を過ごしている……ものだと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。思ったより元気にいつも通りの毎日を送れています。3月の発表を受けて泣いてる自分に、お前今絶望してるより全然幸せな気持ちで過ごせてるよ!元気元気!!心配すんな!!って教えたいぐらい。

 V6解散後の1ヶ月とこれからの長い時間について今考えていることを整理するために記事を書いていこうと思います。

 

 

この1ヶ月の話

 10月はもう自分の時間を最大限に使って悔いの残らないようにV6を追いかけようと決めて実際そうして、そしたら11月はゆっくりしよう、供給が一気にガクッと減るだろうから寂しくはなるだろうけどじっくり思い出に浸ろう……と思っていたのですが、あれ?なんか忙しくない?エッV-Landの映像多くない!?見切れなくない!?とかあわあわしてるうちに12月になっていました。現実が忙しかったのもあって11月が体感10日ぐらいで終わった、こんなはずでは……。

 11月を振り返ってみると、V6はもうここにはいないのに「なくなった」気がまだしていない、みたいな気持ちで過ごす時間だったなあと思います。もちろんJohnny's netのアーティスト一覧に「V6」の名前はもうないし、彼らがV6の一員でなくなったことは分かっているんですけどね。V-Landはあるし、グッズ・写真の注文だったり12個のシリアル特典申し込みだったりやることはまだまだあるし、渋谷のIKEA看板下の広告も15日まで残ってたし、それに何よりメンバーが11/2以降も普通にV6について話してくれるし……書いてて思うけどV6ほんとに解散した? 

 

 個人的に一番ほっとした、というか喪失感を和らげてくれたのは、11/2へと日付が変わってすぐの健ラヂでした。

 radikoで番組が始まるのを聴きながらFCと事務所HPにV6の名前がなくなっているのを観測してうめき、三宅さんの「ここからは個人の三宅健ということで…」という発言に応援の気持ちを寄せつつさ゛びし゛〜〜とまたうめき……そんなところに乱入してきた夕ドロコンビ!来たと思ったら秒で終わるインライ!ウルウルしてた長野さんを速攻いじるイノ健!ウワ〜〜!! そんな感じで沸いてる間に放送時間が終わり、後には最高の夜に対する高揚感とすがすがしさが残っていました。台風みたいにやってきて寂しさとか不安を全部吹き飛ばして、そして台風みたいに去った後はどこかすがすがしさまで残していってくれた夕ドロに感謝するばかりです。

 解散直後の一番寂しい瞬間にファンと同じ時間を共有してくれて、何のためらいもないかのように「元」メンバー同士で共演して、事務所を出た森田さんの名前も普通に出して、「健も俺たちのラジオ出ろよ〜」なんて言ったりして。そういう時間の全部が不安を一つ一つ解消してくれたおかげである意味で吹っ切れたというか、深刻にメソメソしてんのが(いい意味で)あほらしくなってきました。「生きてかなきゃいけないのよ、みんな」と井ノ原さんは言っていたけど、本当にそうですね。生きてこ! 生きてたらまたメソメソ期はやってくると思うけど元気にやってこ!

 とまあかなり元気になった状態で11/2以降が始まって、たまに寂しくなる時はあるけどやること(V-Land動画視聴)がたくさんあったりしたおかげでおおむね元気に過ごせました。ありがたいことです。

 

 

これからもの話

 そういう風に過ごせた11月があって、じゃあこれからV6は自分の中でどういう存在になるのかと考えたとき初めて、V6の解散が持つ自分にとっての意味(のようなもの)を見つけられた気がしています。

 

 11月に入っても、V6が解散しても、V6が作ってきたコンテンツを見るという行為は私にとって楽しいことのままでした。

 街を歩いているときや電車に乗ってるときにV6の音楽を聴くことも、家にいるときに歌番組・バラエティの録画とかコンサート映像を見ることも、雑誌や写真を見返すことも、そしてV-Landの怒涛の過去映像を見漁ることも、全部楽しいままでした。失われてしまったものを懐かしんで取り戻そうとする行為ではなく単純に楽しさを得る行為として、必要以上の感傷に浸らずにV6のコンテンツを摂取できる時間が、今もずっと続いています。

 そしてこれはたぶんこれからも変わらないんじゃないかな、と思います。いや、未来のことは分からないので、変わらないんじゃないかなと今のところ思えている、と言った方が正しいですね。美しくV6を終わらせてくれたおかげで、私はこれからも彼らを見て楽しい気持ちになれる。6人がV6からいなくなった後も「V6」というプロジェクトが人々(というか私)を楽しませ続けてくれている事実が、解散という出来事の、私にとっての意味だったのかなあとそこで思うようになりました。

 全部の物には必ず終わりがあるという避けられない事実に対して、V6は「終わらない夢を僕らは」という歌詞のように永遠を感じさせてくれたグループで、実際この人たちは本当に永遠をやるつもりなんじゃないかと思ったときもありました。でも何事にも終わりは来るわけで、その先にあるものが何なんだろうと考えた時想像できたのは、意図しない瞬間に終わる・もしくはゆっくりとフェードアウトしていくグループの姿で、そういう終わりを迎えた後に私はV6を楽しみ続けられるのだろうかと自問自答したとき100%頷くことができなかったんです。

 だから三宅さんが言うところの「一番綺麗な形で大切な箱にしまえる」ような解散という区切りによって、V6が人を楽しませるというエンタメの存在意義を(6人がいなくなった後ですら)果たし続ける存在になってくれたのならば、それはとても意味があるし、変な言い方だけど自分にとって価値のある解散だなと飲み込むことができました。

 こんなことを言ってますけど、ああ解散したんだ、もう新しい作品が公開されることはないんだなってふっと寂しくなることはあるし、どんなに美しくなくても醜くても続いて欲しかったって思ってしまう一瞬はやっぱりあります。でもあんなに美しく誇り高い幕引きを見せられて、そして自分がV6を楽しみ続けている今を見ると、もうあれがトゥルーエンドだったんだとしか思えないな……

 

 そんなことを考えて、V6はこれからも私に楽しい気持ちをくれる存在なんだなと今も思えています。これから見るV6も楽しみですね〜、だって26年分のコンテンツがあるわけじゃないですか。映像とか結構集めたつもりではいるけど自分の知らないコンテンツはまだまだたくさんあるわけで、V6というアイドルを新しく見つけて楽しむことがこれからもできるんだなって思うと、未来やっぱ捨てたもんじゃねえなとわくわくしてます。

 

 

 

これからはの話

 という感じで私はこれからもV6を楽しめるんだなあ、と思わせてもらって情緒を安定させていけた一方で、これから私はどうするんだろうとも考えながら11月を過ごしていました。これから自分がV6でない6人を見るとき、そして一番好きな人である坂本さんを見るときの距離感はこのままでいいのか、変わるとしたらどう変わるんだろうか。そんなことを考え続けていましたが、答えはまだ出ていません。

 自分の中で解散以降わいてきた疑問はたくさんあります。まず私はV6でなくなった坂本さんをこれからもアイドルとして好きでいていいんだろうか。俳優でも歌手でもないアイドルという存在に対する熱量をいつまで坂本さんに向けていていいんだろうか。それをやめるとしたら私は坂本さんを何としてどういう距離感で好きでいるんだろう、俳優?歌手?タレント?そんなことを考えながら過去の映像を見返してて、最初にこの人かっこいい!って思った10-11のカウコン(の映像が入ってる15-16カウコンの事前番組)の録画を再生したんですけど、

そんなにときめかなかったんですよね……なんでかって、今の方が全然かっこいいなって思ったから。

ま〜〜めでたいファンですこと! いや、初めて見たとき確かに衝撃を受けたんですよ。現実にこんな漫画の中から飛び出してきたみたいな素敵なおじさまがいるんだ!と思って。でも今見たら、え、もっとかっこよくて素敵なおじさまいるだろ……現在の坂本昌行さん……って冷静に呟いてる自分がいて、幸せオタクっぷりに笑ってしまいました。実際そう思えるのってめちゃくちゃ幸せなことですよね。いや〜11/26のワンディッシュの坂本さんマジで素敵だったんですよ、ゆる巻きがとれて久々にストレート気味になった御髪がとっても似合ってて爽やかかっこよかった。*1そんな感じだから、私が坂本さんに感じてたアイドルの魔法はまだ解けてないんだなと思って、そこにはちょっと安心しました。

 そう、坂本さんは今でもかっこいい、というか今がかっこいいんです。でも「かっこいい」こと=アイドルであることを一番に愛していい時間がV6の解散と共に終わったのではないかという不安がどこかにずっとあって、それが上記のような疑問を生み出しているんでしょうね。別に誰かをアイドルとして見ることなんて人から許しを得てすることじゃないんだから、「愛していい」とか「好きでいていい」とかいう文章自体がナンセンスなのかもしれませんが……。私は俳優に対してはその演技を、ダンサーに対してはそのダンスを、というように本人が商品としているものこそを愛するべきだという自分へのルールを作ってしまっているところがあって(マジの自分ルールなので他の人がどうしてても気にしません)、だから坂本さんがもうアイドルでないとしたら、そのキャラクターや「かっこよさ」みたいなものを一番に愛することは自分の中でだめになっちゃうのかな、みたいなことを考えてしまうんです。

 でも坂本さんがアイドルかどうかって、考えてみると誰が決めるんですかね。自分が決めるのは傲慢のような気がするし、第三者の意見は関係ないので世論では絶対ないし、でも坂本さんが決めるのかというと、どうなんだろう……。こっちの勝手な考えなんですけど、坂本さんって自分のあり方がどう呼ばれるか・捉えられるかを他者に委ねることに躊躇いがないのかなって思っていて。今年11月号の日経エンタで坂本さんは

「僕リーダーじゃないんですよ。あだ名です!」

と発言していて、他のところでもこういう趣旨の発言をよく耳にします。いやどう考えてもあだ名ではないだろ……とは思うんですが、最後の日の挨拶での

「こんな俺でもリーダーとみなさんが呼んでくれて、なんとか頑張って来れたのはここにいる5人のおかげです」

この発言も合わせると、自分がどう思っているかはともかく他者から「リーダー」と呼ばれるのを受け入れているということなのかなーって。今年11月号の日経エンタではアイドルであることについて

「皆さんが"大人のアイドル"という位置付けにしてくれているから成立している」

と発言していて、アイドルであることもリーダーであることも、他者が自分をそう呼ぶならそれを普通に受け入れる、みたいな考え方を勝手に感じています。それでいて「いくつになっても踊り続けます」と断言しているように、自分がどう行動するかという所についてはすごく強い芯があるようにも見受けられるんですよね、私はそんなところがたまらなく好きなんですけれども……。話題がずれましたがそういう理由で坂本さんが自分で自分をアイドルかどうか決めるのかがちょっと分からないなあと思っているので、結局答えは出ない、というぼんやりした感じの話になってしまいました。これからも坂本さんをアイドルだと思っていいのならば、そんなもんフォーエバーマイアイドルやが!?と叫ぶんですがね。

 答えの出ないこういうことばかり考えているので、これからの坂本さんに対する適切な距離感がまだ掴めていません。とりあえずマーダーを見て考えればいいのかな。まあ坂本さんの歌と踊りが大好きなのは変わらないし変えたくないから、いい距離感をしばらく探す期間だと思えばいいんですかね。別に距離を置くわけじゃなくて、今まで通り毎週ワンディッシュ見て新しく始まったGIFT for Xも見て雑誌も買ってマーダーも行くので、行動は変わらずに考えていくだけなんですけど。

 

 考えてて思うのはトニセンがどんな感じで活動していくのか分かったら疑問は一気に解決するということですね。トニセンはTTTをやるのか、アイドルとして活動することはあるのか。*2あったら嬉しいし、なきゃないでまた「分かった!」っつってちょうど良い距離感を見つけられるだろうし。

 トニセンは個人活動がメインだと最初から言われているので焦ったりはせず、個人活動を追いつつ適切な距離感というものについて考えながら、気長に生きてこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 10,11月の2ヶ月間はエブリデイV6フェスティバルみたいな感じで他のエンタメを全然摂取できていないので、だんだんと色んなものを見ていく状態に戻ろうと思います。11月を過ごして、私はこれからも楽しくV6を見られるなと安心できたので。

 見続けてきた大河をこの2ヶ月分ぐらい溜めてしまっています。最終回までには追いつきたい……

 

*1:最新の12/3もストレートで大変よろしかったですね

*2:私はTTTはアイドル・トニセンの舞台だと思っているのでTTT=アイドルとしての活動ぐらいに捉えているふしがあります