三宅さんって天才なんだな

 ぼやぼやしてる間にツアーが終了しアルバムも発売されてしまいましたが、コンサート「NEWWW」行ってきました。"アイドル"のエンタメを2時間全身で浴びた結果、ぶっ壊れてしまいました。
 三宅さん、紛うことなきアイドルの天才だ……










 アイドルでいるために必要な能力、胆力、そして自分はこれまでもこれからもアイドルなのだという圧倒的な矜持を見せつけられた2時間でした。こんなにコンパクトで細身の体のどこにここまで強烈な熱量が詰まってるんだろうなと双眼鏡越しに思うぐらい、シビれるコンサートだった……

 アイドルに必要な能力ってニコニコ笑顔でみんなに愛される力(三宅さんはもちろんこの力も持っているスーパーアイドルなのですが)とかそういうのが本質じゃないんだなと改めて思いました。私が今回のソロコンの何に一番惹かれたかって、最初から最後まで「三宅健」というアイドルの世界観がコンサート全体を一本の糸みたいに貫いていたところなんです。軽やかかつなめらかさのあるスタイリッシュなステージに時々可愛らしさを覗かせる、そういう世界観がとてもくっきりと魅力的に感じられました。その世界を作っているのはステージの真ん中にいるこの人なのだと思うと、見せたい自分をはっきりイメージする力、そしてそれを自分のパフォーマンスも演出も込みで魅力的に具体化する力こそがアイドルの基盤なんだなあと感じられ……その上で三宅さんが見せたいものはオタク(私)が見たかったものと完全に一致していたのでもう無敵です。2時間ずっとこうかはばつぐんだ!きゅうしょにあたった!状態でした。

 その中でもアイドルとしての胆力と矜持をものすごく感じたのが「悲しいほどにア・イ・ド・ル」でした。泣きどころが大量に発生していたコンサート中で一番泣いたのがこの曲かもしれない。
 オープニングのHELLOでどうしたって7年前この曲を歌っていた6人のことを思い出さずにはいられず、分からないだらけでは去年三宅さんの隣に立っていた人の不在を感じずにはいられず、そんな感じでもしかして三宅さんめちゃくちゃV6のこと寂しいんだろうかと思った状態でこの曲を聴いたのですが、「虚像とリアルその狭間で俺生きていく」と虚実のボーダーを乱され、自分が感じかけた三宅さんの思いだって自分の脳内で作り上げた虚像であることを改めて思い出し、しかし「演じている自分も決して嘘じゃない」と歌い確かに「本当」もここにはあるのだと思わされたわけで……こんなんグチャグチャにならないわけないじゃないですか!?!?
 V6が解散して1年後のコンサートで、去年は6人だったのが今年は1人で、三宅さんは何を思ってるんだろう……みたいな、そういう受け手が作ってしまう物語まで全部ひっくるめてステージに上げてエンタメにしてやるみたいな胆力をもってここにいるんだろうかとか思ったら、なんかもうすごく泣けてきてしまったんですよね。
 個人的には三宅さんは割と自分の腹をかっさばいて見せるタイプのような気がしているけれども、その印象だって三宅さんが言う「虚像」であって私が勝手に作り上げたイメージでしかなく、本当か嘘かなんて私には分かりようがないわけです。でもそういう虚像を自分越しに見ることを肯定しているのかなあとか思うと、それを許すこの曲はやっぱりあまりにも強度がありすぎるんだ……。

 という感じでアイドル、エンターテイナーとしての怖いぐらいの能力と矜持に吹き飛ばされまくりました。感想を一言で言えばタイトルに書いた「三宅健さん、天才」でしかないんですけど、これは秀才(努力)に対する天才(才能)じゃなくて、常人に対する天才って意味です。あの美しい容姿を維持し続け、ソロ1発目にしてはっきりとした世界観を作り出し、アイドルとして愛や夢と希望を振りまいて生きていく覚悟を見せるってもう凡人には絶対できねえ。正直怖いとすら思うぐらいでした……なんていうか、そこまでするのをもしやめたって責めることはできるわけないよとも思った。でもそこまでやるのがプライドなんだとしたらそれを無視することだってできない、みたいなまとまらない感情をうまく言葉にできないままこの記事を書き殴っています。



V6の曲をやるということ

 曲数的にソロ曲だけではないだろうしV6の曲もあるかな〜、あるいは他のジャニーズとか全く別のアーティストの方の曲とかもやったりするのかな〜三宅さんのセンス楽しみだな〜ぐらいの気持ちでノコノコ有明にやってきた人間だったので怒涛のV6V6V6、V6連打に粉々にされました。三宅さんV6のことはちゃめちゃに大好きじゃん……知ってたけど……私も大好きです……。

 単純にV6やっぱいい曲多いわ〜!あ〜その選曲最高!!という気持ちで聴けた曲と、もうこれを歌うのは6人じゃないんだな……と過去を思い出してしまう曲の両方ありました。
 前者だと複雑なことを考えずサイコ〜〜つってレーザーまみれでブチ上がれたのは特にMaybe→SPARKですね。SPARKのサビ入り直前に眩しいくらいのライトが客席をバババッと照らした瞬間、これこれこれを浴びにコンサートに来てんだよォ〜〜!!って頭の中で叫んでしまいました。あとここのパートは衣装が最高でした。片身替わりみたいなパステルのショート丈ジャケットが見えた瞬間最高を確信したし、三宅さんがステップを踏むたびにパンツの裾がひらひらする様に見入ってしまった……。
 V6の曲を三宅さんがソロで歌うことで新しく意味が付加されていくような趣を特に感じたのは、Wait for You→PINEAPPLEの流れでした。「あの日々があったから今の僕がある」「遠くに居ても同じ時に同じ愛を生きているから」ってこのタイミングで聞くとすごく前向きに聞こえますね……ダンスについても、(確かWait for Youで)V6時代と同じ振りをフォーメーション変えてYOSHIEさんとシンメみたいに踊ってるところがあって、そこはシンプルにテンション上がりました。あ〜そうやって再構成するのか〜!みたいな。PINEAPPLEも坂本担としては1番サビで坂本さんが真ん中にいるイメージが結構強かったんですが、コンパクトな体型の三宅さんがセンターに立つとまた雰囲気が変わるなあとか思いながら見ていました。サビの「肌の匂い『も』」で腕を上げる振りがすごく好きなんですけど、とろみのある衣装のおかげで静止した後衣装がなびく感じがたまらなく素敵でしたね〜〜あとサビのフェイクとコーラス、坂イノがいたように聞こえたんですけど気のせい……?
 そしてミュージック・ライフは去年の3月4月ごろに聴きまくっては泣いていた曲だったのですが、今回は自分でも意外なほどすんなり盛り上がることができました。とにかく今この瞬間が楽しいんだ!!みたいなきらめきで目の前がいっぱいだった。解散発表の時は(というかV6のラストスパートまでは)「駆け抜ける鼓動 止まるまで 僕のミュージック・ライフ」の「鼓動」=V6にとっての心臓たる楽曲のビートで、「僕」=V6の心臓は楽曲の最後の一音が鳴り終わったときに止まる……というような解釈だったのですが、解散からほぼ1年経ちそれぞれの音楽活動を始めたメンバーもいる中でのソロコンで聴いてみると、そうか彼らのミュージック・ライフはV6後も続いていくのか、「鼓動」って多分ほんとにそのまんまの意味なんだなと思え、三宅さんのミュージック・ライフすなわち今を目に焼きつけなきゃもったいねえや!という気持ちでペンライトを振っていました。V6のラストスパートで、V6は終わるんじゃなく永遠になるんだなあ、曲を聴く人がいる限りその心臓は動き続けるんだなあと思えたことも大きいと思います。*1というか書いてて思ったことなんですが、現在の三宅さんがこうしてV6の曲をやっているという事実も、V6の心臓を動かし続ける行為の一つにあたるんですね……そう考えると今になって泣けてきました。そしてレーザーが確か元の歌割りのメンカラになっててオタクはもう感無量でした。

 大半の曲はそんな感じで三宅さんがソロで歌う新しい解釈を楽しむことができたのですが、オープニングのHELLO、(マジカペを挟んでの)分からないだらけは結構グサグサきてしまいました。*2上にも書きましたがやっぱり最初はどうしても6人でのパフォーマンスを思い出してしまったというか……自分が元々曲に向けていた視線が増幅された感じです。最初に自動音声の読み上げで「彼は今日は来られない、また今度行くと言っていました」みたいなメッセージがあって、その「彼」って誰のことなんだろうとか思ってしまいました。分からないだらけで確かYOSHIEさんが一旦ハケて三宅さん+ガールズ5人の6人で踊り出した時は、正直ちょっとびびった……マジカペで7人であることに少しホッとしていた自分がいたので……。ただgrooveコンのときとは確かに違うパフォーマンスになっているなと思いました。V6での分からないだらけは6人の境目が融けて1つの集合体が動いているような曖昧さがあって、強いて言うなら剛健の輪郭がぼんやりとその中に見えるようなイメージだったんですが、今回は三宅さんの存在がくっきり分かるような印象でした。だからその点でそんなにギュッとなったわけではなくて、「お別れさワンダーランド これからはなだらかな水のように」を初めて聴いた時の気持ちを思い出してしまったのがグサグサきた一番の理由かもしれないです。

 最後2曲(特にCrazy Rays)についてはちょっともう……言いたいことがありすぎるので下に別章を作ってつらつら書きました。Crazy Raysへの執着全開です。

 全編通して思ったのは、ボーカルが6人→1人になったことによって声のバリエーションは確実に少なくなっているはずなんだけど、不足を感じることがほとんどなかったな〜ということです。PINEAPPLEの「小さな肩が突然の雨に濡れないようにprayin' prayin' 祈るよ」とかは自分の中で元の歌割り(坂本さん)が結構強烈に印象に残ってるパートだったんですけど、足りないなみたいに思うことがありませんでした。三宅さんがモノマネをするんじゃなくて、ソロとして新しい歌い方で表現をしていたからなんですかね。去年のVery6 bestの分からないだらけでは少し他のメンバーの歌い方に寄せている(寄っている)ところがあるような気もしていたので、確かに1年経ってるんだな……と思うなどしていました。

 これを書いてる最中、メモアプリの中にあったクリスマス動画のメモをふと見返してたら「Q.宝物は?」に対して「V6でずっとやってきて、できた作品の数々」と書いてあってちょっと泣けてしまいました。三宅さんがV6のことを寂しく思っているかどうかとかはもう想像の範囲、自分が作り出した虚像を見つめるほかないんですけど、少なくとも三宅さんが今回V6の曲をやったのは、自分の宝物をファンに見せるようなことだったと思っていいのかな。宝物だから自分の中に大事にしまっておくってスタンスももちろんあるしどちらかというと自分自身はそういうあり方の人間だし、どっちが良いとかいう単純な話ではないのですが、やっぱり自分の大切なものをその作り手自身も宝物だと思っていると教えてもらえるのはとても嬉しい……。
(追記:アルバム特典で三宅さんがその辺り語ってくださっていたのですが、なんかもう〜〜作り手に愛された(現在進行形で愛されている)コンテンツを好きになれたこと、わりとデカい誇りだなと私は思いました)



49thの亡霊を成仏させてくれてありがとう

 意味のないドライブとCrazy Raysをやってくれたことに大感謝しています。私はV6の亡霊にはなっていない(と自分では思っている)けれどもCrazy Raysの亡霊にはなってやるからなと思ってこの1年生きていたのですが、こんな亡霊も無事に成仏できそうです。本当にありがとうございます……。

 映像の中の意味のないドライブでV6のボーカルが流れて「そういう演出か……」と少し戸惑い、歌い出しでこれ森田さんの声……?と頭の中が混乱し尽くした後に三宅さんのパートが始まって全てを察したオタクはペンラを握りしめたまま呆然と立ち尽くしてしまいました。三宅さん、「V6」でこれを歌ってるんだ……。2番はソロでやってくれてある意味良かったです。全部V6として歌われていたらもう狂っていた。私が入った日は2番の歌い出しを1小節ぐらい早くミスった三宅さんがあっ!というお顔をしており、大変可愛らしゅうございました。
 そしてそんな意味のないドライブからのCrazy Raysですよ!!もう完全にV6のオタクの選曲じゃん!!最初のドンデヂッドゥンディンクドゥクヂャカポコが流れ出した瞬間私の野性が笑って舌を出し、サビ前のアーアーアーデデッ!ドドンデデッ!!ッテ〜〜ではもうペンラを振りながら終わらないGroovin' stepにただただ浸っていました。正直嬉しすぎてほとんど記憶がないです。「雨粒みたいに飛び交い」(Hey!)のヘーイがめちゃくちゃ楽しかったことははっきりと覚えてる……。

 いやもうマジで嬉しいです。大大大名曲Crazy Raysをどうしてやらなかったんだよ!とはどうしても思っていたのでそれを成仏させてもらえたのもそうだし、正直コンサート映えという点では他の曲に確かに分があるよなあと思っていた意味ドラをやってもらえたのも嬉しかった。49thは近年で一番4曲全てがバランスのよい良曲で構成されたシングルだと思ってる*3ので、これで4曲ともコンサートのパフォーマンスを拝めたことにもう感無量でした。もちろんこれは三宅さんのソロコンであってV6としての披露というわけではないのですが、この曲はコンサートの美味しいところでパフォーマンスされる適性と価値があるよね、一回もコンサートでやらずに終わるにはもったいないよ、という気持ちがすくい上げられたように感じて、何よりもその嬉しさで胸がいっぱいになっていました。

 スター軍団49thシングルへの執着の話をしますが、キプゴがトニフィフでセトリに入ってWANDERERでも選抜されて、TLもトニフィフとgrooveコンの両方で(しかも全く異なるアプローチで)披露されて、それはめちゃくちゃ嬉しいんですよ。どっちもそうなるだけのパワーがある曲だと思ってるので。でもそれらの表題曲であるCrazy Raysも……Crazy Raysも絶対コンサート映えする曲やろがい……!!とギリギリしてしまう気持ちもあったんです。そりゃあトニフィフもgrooveも本当にお世辞とかじゃなく良いコンサートだったので、その中に入る場所があったかどうかって話なのは分かってるんですが。だから今回Crazy Raysが披露されて、思ってた通りコンサートでこの上なく輝く曲だなってことを確かめられた気がします。大音量でビートを感じるべき曲だよこれは……。嬉しすぎてもう都バスで帰ったよね。
 そしてその踊れる爆イケ曲集団49thシングルの中で唯一少し落ち着いた雰囲気である意味のないドライブについては、確かに優先してセトリに入るタイプの曲ではないよな〜と思っていた分、披露されたことが余計に嬉しかったです。コンサート映えというよりは日常生活の中で流してこそ映える曲、という自分の中での位置付けに映像がぴったりはまっていましたし、それに何より「V6」のボーカルが流れたというのがしみじみとありがたい気持ちだ……。V6へのエモとは関係ない話で、意味のないドライブのボーカルが大好きなんです。全員の歌の精度が高く揃っているというんですかね、どこを聞いてもそれぞれの声に応じたベストの歌い方が聞こえてくるみたいな成熟が大人のアイドルソングとしてあまりにも魅力的で、それはコンサートで聴いたときも一つも変わっておらず、三宅さん!意味ドラのボーカル私も大好きでごぜえます!!って気持ちになりました。



新曲めっちゃ良かったですの巻

 セトリの半分以上がV6の曲というコンサートではありましたが、全体を振り返って「良い時間だったなあ」と思えたのは新曲がほぼ初聴でも分かるぐらいキャッチーかつオシャレで、三宅さんが今後どういう方向性の音楽を突き進むのかよく分かったというのが大きい気がしています。ソロ1発目でこの路線を持ってきた三宅さんのこれからの音楽が楽しみでしかたない、未来の新曲も絶対ちゃんと聴いていきたい!みたいな。

 もうアルバムが発売されてしまいましたが、極力初見の印象を書いてるので大分解像度の低い感想になっております。

 Dreamy Realityは分からないだらけからの流れで夢か現か曖昧になっていくような感覚が心地よかったです。その分直後の悲しいほどに〜でいきなりメタの壁をブチ破られるみたいな対比も際立っていました。「横顔に引き込まれたまま」みたいな歌詞のところでちょうど鏡の中の自分を見るような仕草が(確か)あったんですけどそれを見て、あなたがナルキッソスか?もしそうなら水面に映る自分に見惚れて落ちてしまうのも頷けるな……とかアホなことを考えていました。

 Day by dayとDestinationは連続した曲順だった(+後々知りましたが曲の提供者が同じ方々だった)のでペアみたいな印象があります。どっちもサビがキャッチーで三宅さんの高音がすごく「アイドル」的なかわいさをもって響いてるところが好きですね……。Day by dayのド低音ラップにも痺れました。コンサートの後デスティネイッショーン↑だけが脳内でエンリピされるようになってしまい1ヶ月音源を入手できないという事実に絶望したので、MVが公開された際は非常に助かりました。

 PULSEは初見の印象で一番曲が好みだな〜と思いました。イントロでベースが前に出てくる曲は100%良い。確かこの曲で背景にいい感じの幾何学模様(語彙が終わりすぎている)が映し出されてたような気がするんですけど、こことか歪んだ鏡を使った演出とかが全部この上なくスタイリッシュで、ただV6のスタイリッシュさよりもよりエッジが効いていると言いますか、三宅さん個人のアートへの感性とかがより濃く出た「洗練」という感じがするな〜と思いながら見ていました。

 SUNSHINEについては、すいません聴きながら森田さんのことを考えてしまった……。いやだって「似てる人はいない」はずるくないですか?似てる人はあなたなんじゃないのか、もう似てないのかとかぐるぐる思ってしまいました。でも、そう思って聴く「あの日踊った鮮やかな過去に生きてたいのさ」はちょっとすごく苦しくなってしまうな……。

 Answerのサビの歌詞「勝てなくていい 負けなければいい」には、なんというか、ハニビを歌ってた人なんだなあと思ってぐっときていました。Answerの前?後?に完全シークレットの曲ありましたよね……?確か歌詞に夏風邪って入ってた記憶があるんですが、歌詞全体を聴いてコロナ禍の心情の曲でもあるのかなとぼんやり思っていました。


 と、こういう感じでそれぞれ個性と魅力のある曲たちでしたね。ちょっとまあ、1曲あえて飛ばしたやつがあるんですけれども……
 いやFALLやばない!?!?
 あれ合法でした……?
 冒頭の映像でえ…?緊縛…?と思いながら手のひらに爪を食い込ませ、焦るような怯えるような三宅さんの表情を見て下唇に前歯を食い込ませていたのですが、映像の時点でこれ以上食い込ませるものがなくなったオタクに目隠し状態の三宅さん登場は刺激が強すぎました。人って本当にすごいものを見るといくら好きなアイドルが目の前にいてもペンラも振れなくなるんですね。
 映像の中で三宅さんをがんじがらめにする赤い糸がその後客席に赤いレーザー(大量)として降り注ぐ演出も、映像の中の世界がホール空間に拡張されて自分が問答無用でその中の一員にされるようであれはすごく……入ってよかったです。映像で三宅さんを縛る赤い糸は執着とかそういうことなのかな〜と歌詞を聴きながら思ってたんですけど、赤いレーザーがこっちに投げかけられて、ワ、ワシらも縛られてるってこと〜!?って気付いてからはもう三宅さんの掌の上で踊る小さきいのちの気分でした。三宅健というアイドルからもう逃げられん……こわい……みたいな。
 シンプルに曲も好きすぎて途中から完全に脳内麻薬が出てました。三宅さんの日本語詞から最後もう一段階展開して盛り上がるみたいなところはもう気持ちよすぎてペンラ振るのも忘れて普通に体でリズムとってました。歌詞も曲もちょっとDOMINO的な怖さがあって、それにテンポ速めの疾走感がプラスされてる感じがたまらなかった……。







 記事を書いているうちに1ヶ月以上経ってしまいましたが、今思い出しても新鮮に楽しかった。MCも三宅さん単独だとアイドルの可憐さときみまろ的貫禄を備えた三宅さんのトークに振り回される会という趣きがあり、非常に幸せな時間でした。重そーなオシャ椅子を自分でMC用に持ってきておいて、「重いんだよこれ〜」ってぼやきながら自分で片付ける三宅さんが大変かわいらしかったです。あとタトゥーシールを貼った首元を見せるくだりはなんか約ネバみたいで興奮した……。

 三宅さんもトニセンもそれぞれのカラーが強く出た音楽活動に邁進しているし、森田さん岡田さんもそれぞれソロ活動があって去年と同じかなんならそれ以上の忙しさでいろんなお知らせがやって来るし、自分が思ってたよりずっとずっと良い1年を過ごせているなと最近嬉しくなっています。これからの活動も楽しみ!とりあえずトニコンとミナト町純情オセロ当たってくれ!ウワ〜〜!!
 

*1:謎ポエムを書きますが、V6のラストは停止ということではなく、最後の最後に限界まで加速することで第一宇宙速度に達してそのまま新しい加速度がなくともずっと周り続けることができるようになった類のそれと思っています

*2:マジカペはそもそも自分がフラットな感情で好きだった上YOSHIEさん登場に沸きまくっていたので割とシンプルに楽しくノれた

*3:次点は51stです、NOIZ厨だし他3曲もそれぞれ方向性の異なる良曲なので