V6 51stシングル4曲目「NOIZ」が狂おしいほど好き

 おととい、V6の51枚目シングル「ある日願いが叶ったんだ/All For You」が発売されました。

ある日願いが叶ったんだ / All For You(通常盤)

ある日願いが叶ったんだ / All For You(通常盤)

 

  フラゲ日にCDを手に入れ4曲目に収録されているNOIZを聴いてからこの曲にハマりまくり、NOIZのことを考えすぎて食欲も無くなってきました。この気持ちを早いところ文章にしたためて整理しないと生活に支障をきたしそうな気がしてきたので、今この文章を書いています。

 

 

 

 

 

 

 

 も〜〜ヤバいぐらい最高だ!大好き!!何もかも好きすぎて初見(初聴?)で聴きながら「オッホッホ…」ってニヤつきが止まらなかった。

 

全体の雰囲気について

 まず昔のV6を思い出すような懐かしい雰囲気を出しつつもしっかり2019年のV6の楽曲を作っているところが大好きです。2010〜2013年ごろのOMG期*1や2000年代前半のV6の雰囲気も出しつつ、でもやっぱり細かい洗練のされ方に2019年のV6を感じて…とにかく最高…この辺りここから詳しく述べていきます。

 最近のV6はこのシングルに収録されてる「All For You」のようなオシャレ路線の曲がかなり増えてきていて、そういうジャニーズシャレオツ最先端な雰囲気のV6はもちろん最高だしこういう曲こそ色んな人に聴いてほしいとも思ってます。なんですが、NOIZはそういうオシャレさとは少し違った、OMG期のちょっとダサくてハイパーかっこよくてキャッチーみたいな雰囲気を持っているように思います。主にサビのパワフルさとか所々入る言葉遊びっぽいフレーズに滲むユーモアとか2番終わりの間奏とかからそういったものを感じているんですが、私は特に、サビ前~サビにかけての抜け感?うるせ~!!知らね~~〜!!!!みたいな音数の多さ・音の重さとくどいぐらいのタメに2012年の「POISON PEACH」に通じるものをみていて、ここが最高に好きです…このマッシブというか破壊的というか、重たい音が詰まりに詰まったところが大好きです。自分がOMG出のV6ファンでOMG期の楽曲が大大大好きなので、この頃の雰囲気を感じる曲が出たことが本当に嬉しい…

 あとサビのメロディがガンガンにキャッチーで開放的なところには、2000年代前半の「X,T,C, beat」とかを出していた時代の雰囲気も感じてます。この辺からも、最近はあまり見られなくなったちょっとダサくてかっこいい雰囲気、なんていうか一昔前のエイベックスっぽい感じ…?がにじみ出ていて、最高に興奮しています。

 ただ低音重めのアレンジとか使われてる音の洗練され方、あと6人の表現の良さにはやっぱり2019年のV6だな〜と思う箇所がいっぱいあって、過去のテイストを踏襲しつつ細部はちゃんと今っぽくアップデートしてるっていうところもまたV6のかっこいいとこだな…と唸ってしまいます。さっきサビ前〜サビにかけては音数が多くて重たくて最高ってことを書いたんですが、全部が全部そういう雰囲気ではなくて、1番のAメロとかはそんなに音が多いわけでもないように聴こえます。こういう緩急のつけ方はすごく今っぽいな〜という感じがして、ここもまた私のNOIZ好きポイントの一つです。

 あとここまででダサいという言葉をよく使ってるんですけどこれはディスりでは全くないです!私の中ではダサいの対立概念はあくまでオシャレであってかつその間に優劣はなくて、かっこいいか否かは全く別の評価軸によるものだから、ダサかっこいいもオシャかっこいいも全く矛盾のない概念であってその間にどちらがいいみたいな優劣はないと思ってます。そういう意味で、「ダサかっこいい」は「かっこいい」の1ジャンルとしてあくまで完全な褒め言葉として使ってます。

 

歌割りと表現の素晴らしさ

 そして曲自体ももちろん素晴らしいんですが、この曲をさらに素晴らしいものに仕上げているのは歌割りと歌での表現の秀逸さにあると思ってます。出だしから曲の世界にグッと引き込む力を持つ剛健の掛け合い、あくまでカミセンに属しつつもトニセンとカミセンのボーカルをつなぐ位置におかれている岡田さんのパート、坂イノの圧倒的対応力、そして夕ドロがもついい意味での「生活」の匂いといった点がこの曲の中で私の推したいポイントなんですが、ここからまた一つずつ書いていきます。

 まず1,2番ともに歌い出しが剛健で、どちらも音がかなり低く気だるげな歌い方が特徴的なんですが、まあ〜これが最高に好きです。最初の方の暗めでセクシーな雰囲気に剛健をぶつけるの、大正解じゃないでしょうか。すっごい歌い方がエロいんだけど、ここまで特徴強めに歌ってもクドくならない、頑張ってる感を出さないというか、セクシ〜かっこいい〜なんかシャレてる〜!!みたいに聴いてる人に思わせるのは剛健ならではの力であって、2人が持つ特徴的な声質を本人が持つ表現の力でもって最高に活かしているからではないかな〜と思います。この辺もやっぱりデビューから長い時間が経った今、2019年のV6の楽曲として素敵だと思うところの一つです。

 で、その剛健パートとトニセンメインのパートの間をつなぐような形で1,2番ともに岡田さんのソロパートが入っているんですが、私は特に2番のソロパートが好きです。2番はAメロにあたるカミセンパートの前半で剛健の2人が低音で歌っているのに対し、Bメロのトニセンパートでは中〜高音域のメロディへと使われてる音域が変わっていて、それらをつなぐように岡田さんの高音パートが入っています。カミセンの中でも声質にくせが少なくトニセンに近い岡田さんのパートがこの位置に入ってる、というのがこの歌割りの妙だな〜と思います。そして前段落で剛健のパートが最高という話をしましたが岡田さんもまっすぐな甘めの声質を活かしながらラップがサマになってるの、やっぱりComing Century Boysだ〜としか言えない…最高です。

 次は坂本さん井ノ原さんの対応力というか歌い方のバリエーションがすごいという話で、これは他の曲でもそうなんですけど、特にこの曲の中では2人とも長いフレーズを歌い上げているところもあれば効果音的な歌い方を魅せてるところもあるという幅広さがめちゃめちゃかっこいいと思ってます。Dメロ「誰がなんて言ってた〜俺は君と話してるの」のように少し力の抜けた甘めの声を聴かせることも、2番Bメロの井ノ原さんソロ「全部が嘘みたい」・Cメロ(サビ直前)の坂本さんソロ「知らない誰かが〜」のようにパワフルに歌い上げることも、そして1,2番Bメロ「Baby」「やめて」のように短い合いの手のようなフレーズで自分の声を効果音のように響かせることも自由自在で、聴きごたえがすごいし聴いていてとても楽しい!好きです!!

 そして夕ドロ(長野さんと井ノ原さん)の「生活」の匂いについてですが、これは2人に割り振られた歌詞がすごく似合っていていいな〜という話です。まずこの曲、最初はセクシーで生活感のない雰囲気から始まりますが、全体的なテーマとしては、日常の中でも他人のことは気にせずたまには楽しくやろうよ的なことを言ってるのかな…?と私は思ってて(個人の感想です)*2、歌詞の中で特に日常性が強く現れてるのがCメロの「コーヒーすすりながら〜」「コーヒー飲み終えて〜」とサビの「朝起きて夜寝てたまには病んで」という部分だと感じてるんですけど、これらを担当しているのが長野さんと井ノ原さんの2人だけ、というところが好きなんです。私は6人の中でも特に長野さん井ノ原さんは生活っぽさを感じる歌詞が似合うと思っている*3ので、2人がここを歌うことによってよりこの部分が地に足のついたものに感じられる気がするし、だからこそこの曲のテーマが引き立つような気がしています。あともう単純に夕ドロが1番と2番で歌うところを交換しているようになってるところが好き…

 

NOIZのここが好きだ

 ここまでは全体とか歌割りとかについての文章だったんですが、ここからは細かい好きなところを語っていきます。前半に書いたところと被ってるものも大いにあります。考察とかはなんにもないので、本当に好きなところをつらつら書いていくだけです。

 まずイントロのクライシス感というか緊迫感のある、そして最近の洋楽系統の曲と違って抜け感のあまりない音でまずおおっ…?と引き込まれて、そしてちょっとライブverのSPARKイントロに近い展開というか、8ビートからビートが細かく刻まれて一瞬盛り上がった後静かになって曲が始まるというAメロへの繋ぎ!!これ絶対ライブでのパフォーマンスが最高になるやつだ〜〜Aメロで剛健が歌い出したところで黄色い悲鳴が上がるのがもう見えます。

 そしてAメロの剛健低音パート、これは死人が出るやつや…「Can't Get Enough」とかもそうですけど剛健に低音を歌わせるという最近の風潮最高なのでもっとやってほしいです。Aメロ後半から「供給して」だけ女声(?)コーラスが目立つように入ってるのもいいですし、剛健のほとんど囁きに近い歌がかなり低くてアレンジも低音がかなり強いのでこれらの高音が際立ってアンバランス感を醸し出してるしそのあとの音高めなBメロとの繋ぎにもなってるのが最高ですね(一息で)。

 Bメロの各フレーズの前にUhh~↑ってコーラス?が入ってるのなぜかは言葉にできないけど大好き…なんでしょう、ちょっとAメロも含めコーラスの入れ方が私の好きなファンク、というかスガシカオ氏っぽくて刺さるのかなあと思ってます。後ろのリズムも全体的にファンク?かはわからないけど癖が強めで素敵です。井ノ原さんの「ベイベ~ッヘエーッ」アーーッ最高!!すごいどうでもいいことですけど、ここの歌詞聴いてるとあんた2年前SPARKで「偽物はいらない見たいのは本当のYou」て言うてたやないの!?って気持ちになります。両方最高だからオールオッケーですね。そして最後「ただ君とお茶してたいやい」って歌ってるのほんと最高…井ノ原さんがテレビデオとか大好きなように私は「~~たいやいや」みたいな言葉遊び的フレーズが大好きなので…

 そしてここからサビに向けて、三段跳びでいうならステップに近いCメロに入りますが、ここでちょっと不協和音っぽい?違うかも、緊張した響きが入るのあまりにも最高です。コードのこと全然わかんないから具体的にどういうことになってるのかはさっぱりわかんないんですけど、特に最初のフレーズでいうなら「コーヒーすす『りながら』」のあたりいい感じに不安定で興奮します。あとここの井ノ原さんの歌い方めっちゃめちゃ好きです。でも次のフレーズの「タイムライン『チェックした』」ではその不安定な響きがもう消えて次のサビへの準備に入ってるの展開がめまぐるしくて忙しくて最高。担当の欲目かもしれないけど「知らない誰かがまた、Make some NOIZ」の坂本さん歌唱力を存分に発揮してて素晴らしくないですか?

 ここからサビに行くのかと思いきや一旦長めにタメてタメて焦らしてくるのんも~!好き~~!!ってなるから本当…というかここのタメ部分めちゃめちゃに好きなんです…4小節弱あってそのうち3小節ひたすらタメに使って(ベース音が下がって行く)完全にそれまでの勢いを殺してからそっから1小節で急激にギュイーンってサビに向けて上昇していくところ、カタルシスがやばくてアドレナリン脳内でめっちゃ出てるぅ〜!!って叫びたくなります。富士急に前あったドドンパの最初の加速みたいな急さ。あと最後の小節の3拍目だけリズムが3連符でとられてるの加速感あってめっちゃ気持ちいいです。

 それで特に特に特に最高なサビに入るんですけど、

(ドゥゥーン)ベェイビレッツゴーエンメェ↑イクサァムノイズウィッガナビッバンバンバーニナッ!!!

でもういきなり最高にブチ上がる!!!「burn burn burning up」のフレーズ強すぎる…このダサかっこよキャッチーキラーフレーズっぷり…しかもこの決めフレーズが畳み掛けるように2回続くのズルいなあ〜そして2回目の後ろで入ってるドゥクドゥクンドゥンドゥンクドゥンドゥンみたいなリズムでまたアガッてしまう…それで「朝起きて夜寝てたまには病んで」で一旦落ち着いて(「たまには病んで」を1番で井ノ原さんに、2番で長野さんにあてた人天才)からの「だけーど メェイクサームノーイズ」で階段状に音とテンション上がって後ろのリズムも合わせて「Let’s get it on」で完璧なフィニッシュ!!最強!!

 このブチ上げまくったサビ終わりでいきなり低音だけになってテンションかなり下がってからの2番Aメロでカミセンラップパートという構成が天才ですね。森田さんがめっちゃイヤって言ってるところほとんど(2回目以外)「嫌」の「い『や』」で頭拍とってんのすっごい気持ちいいし、森田さんの歌い方も(無意識かもしれないですけど)3,4回目の表拍とか他よりアクセント強めに歌っててほんとセンスの塊…

 そのあとの2番Bメロの入りだけ女声コーラスが他と違うの区切り感あって好きです。そしてここの個人的刺さったポイントはやっぱり坂本さんの叫ぶような「やめて」ですね…もう……ホア~~~!!坂本さんの「やめて」が聴きたい人はこのシングルを買ってください。2番も最後に「塗りつぶしていきたいやいや」出た〜大好きです。そしてCメロで歌詞の不協和音とメロディの不協和音(かどうかはわからないけど)リンクさせててここで伏線回収するの初めて聴いたときテンション上がりました。

 2番サビ前はタメがなくていきなりドゥゥーンから始まることによる1番より盛り上がりがピークに達して来てる感、めっためたにテンション上がります。そしてサビ後にサビ後ろのインストがそのまま続いてからの「Nanana ok」のキャッチーでちょっと懐かしい感じ最高!!あとここ結構長野さんの声強くて長野さんの語尾に音符が付いてそうな歌い方がめっちゃ好きです。そして最後森田さんの気だるそうな激低「Let’s get it on」激ヤバ〜生で食らったらたぶん死ぬ…

 こっからの2番終わりの間奏の、DJのドゥクドゥクやるやつ(なんて言うのかわからない)みたいなところ、いい感じに(超いい意味で)ダサくて全然スタイリッシュじゃなくて大好きです。

 Dメロはここまでとうって変わってすごい綺麗めにまとめてきてて、聴くたびにどうした…?って気持ちになります。あと個人的に坂本さんの「俺は君と話してるの」ベリービッグときめきしかない…そして綺麗めでおっ?って落ち着いてからのタメで雲行きが怪しくなって来てからの大サビイエーーー!!バンバンバーニナッ!!!最高!!!! 坂本さんのフェイクが炸裂!!イエーーーー!!!!

 それで曲終わりにも入ってくる「Nanana ok」でキャッチーに綺麗にまとまっていって森田さんの「Make some noise」でジュゥゥーン…って終わるこの構成。最高の4分間…

 

 

 

 

 ここまで好きなところを文章に詰め込みきったら大分落ち着きました。よかった。そして好きなものを文章に書くってこんなに楽しいんですね。あ〜早いところコンサートでバンバンバーニナッしたい。もう次のコンサートでこの曲を聴けると完全に信じきってるんですけどコンサートでこれやりますよね…?

 ここからは余談なんですが、個人的にはこの曲がシングル4曲目に入ってるの大正解だと思ってます。私としてはこの曲大好きだし好きって言う人がいっぱいいた方がそりゃあ嬉しいんですけど、今のV6の音楽の主流はあくまでAll For You路線であってほしいというか、このシングルの中でV6を知らない人にまず1曲聴いてもらうならやっぱりある日〜かAll For Youかなあと思うので、この2曲が両A面で良かったと思っていて…でも他でもないこのNOIZという曲が他でもない私にこの上ないくらい刺さったので今これを書いています。人にまず勧めるかって言われたら迷うけど自分は大好き!圧倒的支持!ただある日〜とかAll For Youがあってこそこういう曲が輝くのだと思ってます。つまり今回のシングルも構成とバランスが最高!素晴らしいシングルを提供してくださるスタッフの方々、それを素晴らしい作品にしてくださるV6の方々ありがとうございます!幸せ!!以上です!!

 

*1:アルバムOh! My! Goodness!に収録された曲をリリースしていた時期を勝手にこう呼んでます

*2:書いてる途中で調べたんですけど"get it on"ってそういうスラングでもあるんですね。知らなかった

*3:もちろんそうじゃない歌詞も最高に合ってます